「明日があるさ」それ本当?

    投稿日:2013-11-14投稿者:

    こんにちは。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    シドニーとアテネで開催された
    オリンピックを覚えていますか?

    同時に開催されるパラリンピック。

    わたしは、パラリンピックに出る
    車椅子バスケットボールの
    全日本チームと一緒に
    現地へ行ったことがあります。

     

    事故や病気などにより、
    彼らは車椅子生活を
    余儀なくされているわけですが、
    そんな彼らは、とても
    「今に生きる」力が高いと感じます。

     

    あのとき、何であの車に
    乗ってしまったのだろう…

    あの車に乗りさえしなければ
    事故に遭わずに済んだのに…

    なぜ、何が原因で病気になり
    足を切断しなければならなかったのか…

     

    このようなことをいくら考えても、
    事故で失った足も、病気で切断した足も
    戻ってはきません。

    いくら後悔しても、過去を
    変えることはできないのです。

     

    同時に、このような
    経験をしている彼らは、
    明日は何が起きるか分からない、
    ということを痛感しています。

    彼らも自分が事故や病気に
    巻き込まれるなんて
    思っていなかったでしょう。

    いつも通りの明日がくると思い、
    毎日を生きていたはずです。

     

    しかし、事故や病気は突然やってきます。

    いきなり明日を奪われるという経験を
    彼らはしているのです。

    そのような経験があったからか、
    彼らと一緒にると、とても
    「今に生きる」力の高さを感じます。

     

    多くの人は「明日がある」
    と思っています。

    しかし、「明日がある」と
    「今は 2 度と無い」は
    違うのだということを
    分かっていない人が
    多すぎるのではないでしょうか。

    明日があるという
    保証があったとしても、
    今を適当に生きていいことの
    理由にはならないのです。

    このことを、みんな
    忘れている気がします。

     

    昔は、明日の生活が
    保証されていませんでした。

    今日食べるものも
    ままならない中で、

    「今に生きる」
    「今できることをする」
    「今に全力を注ぐ」

    といったことが
    自然とできていました。

     

    しかし、モノが溢れ、
    衣食住が保証されている現代、
    わたしたちは明日が保証されていると
    思い込んでしまっています。

    そのため、今に生きる力が
    弱まってきているのです。

     

    明日がある、という幻想を
    抱いているため、
    先延ばしをしても
    大丈夫だと思い込んでいます。

    果たしてそれで、
    充実した人生を送れるでしょうか?

    過去のことばかり考えたり、
    未来のことを妄想したりするだけで、
    人生の質が上がるのでしょうか?

     

    わたしはそうは思いません。

    人生の質は、今、
    この瞬間に生きると
    考えることから始まります。

    まずは今に生きると
    考えてみてください。

    過去の事ばかり考えているな〜と
    気付いて、今に生きると
    考え直してみてください。

    その地道なトレーニングだけが、
    あなたに最高のパフォーマンスを
    発揮できる「今」という
    プレゼントを与えてくれるのです。

     

    P.S.
    「今に生きる」ということについて
    この音声の中でも話しています。

    有料の音声プログラムを無料で公開
    していますので、ぜひ聴いてみて
    ください。

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