投稿日：2014-10-02投稿者：
おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。
アジア大会で、吉田沙保里選手が
大会 4 連覇を達成しました。
彼女は本当にライフスキルが高いです。
とらわれが少なく、
あるがままという感じで、
今に生きている感じがします。
報道ステーションで彼女のインタビューに
立ち会わせて頂いた時の話は
何度かしているので、どこかで
聞いたことがあるかもしれません。
テニスの松岡修造選手と一緒に
彼女の強さの秘密を探るという企画でした。
彼女の試合中の脳波を測定して、
どのような心の状態なのかを
なんとか見える化しようという試みです。
そして、実際に試合をしてもらったところ、
相手の選手と吉田選手の脳波には、
明らかな違いがありました。
相手の選手は集中すると、
集中を示す脳波は見られても、
リラックスを示す脳波は見られなくなります。
これが一般的な反応なのですが、
吉田選手は集中を示す脳波とともに、
リラックスを示す脳波も見られたのです。
集中とリラックスの共存。
まさにフローな状態です。
相手が誰だろうと、どんな位置づけの大会だろうと、
そこにつく様々な意味にとらわれることなく、
今、あるがままに、全力を出し切る
吉田選手の強さの秘密を垣間みた瞬間でした。
最も高いレベルの集中は、
リラックスも共存しています。
ですので、体や心に負担がなく、
自然体で自分のパフォーマンスを
最高レベルで発揮することができるのです。
多くの人は、目の前のことに接着して
そのことにとらわれてしまっています。
それをどうにか認知の脳でこねくり回して
意味付けを変えたり、解釈を変えたりと
無理矢理な感じで心を保っているのです。
しかし、それはストレスを生む結果となり、
一時的にはうまくいくかもしれませんが、
長期的には自分を苦しめてしまいます。
私はできるだけ多くの人に、
そのやり方の限界に気付いて頂き、
ライフスキル的な思考の必要性にも
気付いて頂きたいと思っています。
吉田選手だけが特別なわけではありません。
練習すれば誰でもライフスキルを
磨いていくことができます。
そしてライフスキルが働くようになれば、
集中とリラックスが共存するような、
高いレベルでのパフォーマンスを
発揮することができるようになるのです。
P.S.
あなたもライフスキルを磨きませんか？
ライフスキルを磨いて、
自分らしく結果を出していきませんか？