急増するソーシャル疲れ

    投稿日:2013-12-03投稿者:

    こんにちは。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    ソーシャルメディアによる
    “疲れ” というものが
    注目されているようです。

    Facebook、Twitter、LINE といった
    コミュニケーションツールが
    流行しています。

     

    本来、このようなツールは、
    人間が持つ喜びや楽しみを
    分かち合いたいという思いを
    サポートしてくれるものだと思っています。

    仲間とのつながりを感じたり、
    感動を分かち合ったりすることは、
    心を育む上でもとても大切です。

    ライフスキル脳を鍛えるためにも、
    このような分かち合い、
    すなわち「シェア」することが
    重要であると考えています。

    ですが、このソーシャル疲れ
    というのは、人間の認知の脳による
    厄介な現象のようです。

     

    例えば、海外に旅行に行って
    楽しそうにしている友人の写真を見て、
    嫉妬したりうらやんだりしてしまう。

    他人の投稿を見ると、自分の人生が
    つまらないもののように感じる。

    楽しそうにしている自分を
    演じなければならない。

     

    このようなことが原因で、
    ソーシャルメディアを使うと
    ストレスが溜まるというのです。

    なぜ、このようなことが起るのでしょうか?

     

    それは、我々の認知の脳は、
    「比較」が大好きだからです。

    我々の認知脳は常に人と比較しています。

    自分より年収が多い、少ない。
    身長が高い、低い。
    仕事のスピードが速い、遅い。

    旅行にいった回数。
    「いいね!」をもらった数。
    ソーシャルメディアの友達の数。

     

    このように、数字で把握できる
    ものだけではありません。
    定量化しがたい、漠然としたものでも
    人は自分と他人を比較したがります。

    例えば、自分より愛想が良い、悪い。
    自分より細かい、おおざっぱ。
    自分より充実してそう、つまらなそう、

    などなどです。。。

     

    これらは、絶対的な基準はなく、
    あくまでもわたしたちの中の認知脳が
    今までの経験や周りで当たり前だと
    言われている基準を元に
    作り出した幻想です。

    真実ではありません。

     

    また、数字を基準にした比較なら、
    確かに事実ではあるかもしれませんが、
    だからといって、そこに
    良い、悪いの意味は付いていないのです。

    例えば、男性で身長 180cm 以上の人は良い?
    160cm 以下の人は悪い?

    そんなはずはありませんよね。

    あくまでも人間が後から
    意味を付けているに過ぎません。

    彼は身長が 180cm だ、
    という事実があるだけで、
    そこに良い悪いの意味は
    付いていないのです。

     

    そして、そういった真実ではないものに
    振り回されていると、パフォーマンスが
    落ちたり、ストレスを抱えたり、
    体調を崩してしまったりするのです。

    ソーシャルメディアによって
    ストレスを感じるという人も
    まさにこの認知脳が比較し、
    意味付けを行っているからに他なりません。

     

    もうそろそろ、
    人と比較する生き方をやめてみませんか?

    きっと今より楽に、ストレスなく
    生きて行くことができるでしょう。

    そして、このようにストレスなく、
    楽しんで生きて行けるようになると、
    仕事でも人間関係でも、
    あなたの望む結果を出しやすくなるのです。

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