聴く力

    投稿日:2014-01-24投稿者:

    おはようございます。
    フローマインドの岡田です。

     

    先日のミーティングで、
    いろんな話をしているときに、
    辻先生が、ふとつぶやきました。

    「みんな、“聴く力” がないんだよなあ…」

     

    講演会などで、せっかく先生の話を聴きにきているのに、
    “本当の意味で” 聴いている人がとても少ない、というのです。

    “本当に聴く”って、いったいどういうことなんでしょう…?

    先生は、こんなふうに説明してくれました。

     

    本当に聴くっていうのは、
    私が何を言いたいかを理解するということ。

    たとえば、私が「青」と言っているとする。

    そうしたら、ただシンプルに
    「青なんだ」と思えばいいのに、

    自分が赤の世界に住んでいると、
    「どうして赤じゃないんだ?」とか、
    「青である必要性は?」とか、
    よけいなことを考えながら聞いている人がいる。

    そうすると、私が言っている「青」が
    まったく入っていかない。

     

    なぜなら、その人はどうにかして、
    「青」を「赤」に変えようとしているから。

    私がせっかく「青っていう色もありますよ」
    と言っているのに、それを受け入れない。

    だから、そういう人の世界は、
    永久に赤だけの世界。

    何も変わらないんです。

     

    そうじゃなくて、
    「青っていう色もあるんだなー」と
    素直に受け入れれば、

    「青って涼しい感じがするな」とか、
    「赤と混ざると紫っていう新しい色になるんだな」とか、
    新しい発見がある。

    新しい色が自分のパレットに加わったら、
    人生はもっと豊かになるはずなんですよ。

    それができないと、
    赤をとおしてしか世界を見ることができない。

    見るものすべてが赤っぽい世界。

    本来、世界はもっともっとカラフルで
    素晴らしいのに、見ようとしていないし、
    自分が“見ようとしていない”ということにも
    気づけずにいる人は多いです。

    …というようなことでした。

     

    先生はこのとき、
    色をたとえに使って説明してくれましたが、
    すごくわかりやすいですよね。

    (いつも、先生がその場で思いつく「たとえ話」って
    すごくわかりやすくてビックリします。)

     

    私を含め、みんな聴こうとしてるし、
    聴いているつもりなんです。

    ただ、“聴く”というのが本当はどんなことなのか、
    知らないままに聴いている…。

    私は、先生の“聴く力”についての説明を聞いて、
    初めて、“本当に聴く”ということの意味が
    わかった気がします。

     

    「青」と先生が言ったとき、
    「あお」という音声が耳に入るのは、
    英語で言えば、“hear”ですよね。

    つまり、「聞こえますかー?」
    「はい、聞こえます」というやりとりに
    出てくる “聞く” です。

    でも、先生の言う“聴く”は、
    その言葉の意味を受け取る、ということ。

    先生が「青」と言ったら、その言葉どおりに、
    何も足さず、何も引かず、
    勝手に赤に近づけようとすることもなく、
    勝手に白や黄色を混ぜたりすることもなく、
    先生の言っているとおりの「青」として、受け止める。

    それが、“聴く”ということなんですね。

     

    英語で言えば、“listen”なのかな…。

    生きていれば、毎日いろいろな言葉を耳にします。

    でも、大切な人の言葉は、本当の意味で、
    もっとちゃんと聴かないと!

    “聴く”ということがきちんとできるようになったら、
    きっと人生が変わると思います。

     

    そういうふうに考えると、
    人生が変わるようなチャンスって、
    きっと毎日無数にあるんですよね。
    そのチャンスに気づけるのが、
    ライフスキルの高い人。

    聴く力とライフスキル、
    すごく深い関係がありますね。

     

    日々のライフスキル磨き、
    ますますがんばりましょう!

     

    岡田 綾

    コメント




ページの先頭へ