別に、結果なんて、、、

    投稿日:2014-02-03投稿者:

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    どうすれば勝つことができるのか?
    どうすれば結果を出せるのか?

    これはビジネスでも
    スポーツの試合でも
    誰もが求めていることだと
    思っていました。

    やるからには勝ちたい、
    自分が望む最高の結果を出したい
    上を目指していきたいと思うのは
    自然なことだと、、、

    しかし、最近はそうでもないようです。

     

    別に勝てなくてもいいし、
    そこそこの結果が出ればいいし、
    ましてや優勝なんて、業界 No.1
    なんて目指していない、、、と。

    そういう人たちが
    増えてきているのです。

     

    スポーツの試合でも、選手が
    このような発言をするように
    なってきています。

    優勝とか興味がない、
    勝つことに熱くなれない
    と言うのです。

    正直わたしは気合いや根性で
    スポーツをやってきた時代の
    人間ですから、にわかには
    信じられません。

    ビジネスの世界にも
    増えてきているように
    感じていますが
    いかがでしょうか?

     

    昇進には興味がない、
    言われたことだけできれば十分満足、
    別に結果が出なくてもいい、、、

    このようなビジネスマンも
    増えてきているのでは
    ないでしょうか?

    もしかしたら、部下に
    そういうタイプの人間を
    抱えて、悩んでいるかも
    しれません。

     

    わたしはこれは、
    今までの結果至上主義が
    生んだのではないかと考えています。

    結果を出せ、結果を出すために
    もっと労働時間を増やせ、
    効率を上げろ、やる気を出せ、、、

    このように結果を出すために
    わたしたちは多くのことを
    犠牲にしてきました。

    自分の自由な気持ちや感情を封じ込め、
    家族との時間を犠牲にし、自分の健康や
    心の満足感などを無視し続けて
    なんとか結果を出そうとやってきました。

     

    それでも確かに結果を出すことは
    できたのですが、長くは続きません。

    感覚的にも分ると思いますが、
    ストレスを抱えながら、もっと
    結果を出そうとパフォーマンスを
    上げるには、より一層の犠牲を
    払わなければならなくなります。

    そうなると、よりストレスが増え
    パフォーマンスが落ち、
    結果が出にくくなります。

    そして、さらに健康や精神を
    病んでいきます。

    この繰り返しです。

     

    そこで、一部の人たちが、
    このような負のスパイラルから
    身を守るために、ある防衛行動を
    とるようになりました。

    それが、冒頭のような、
    結果や成長に無関心な
    タイプの人たちです。

    このようなタイプの人は、
    大きな目標を立てても、
    どうせ達成できないし、
    頑張るのはしんどいと感じています。

    ですので、上から言われた範囲の
    ことしかやらなくなり、責任を持たず、
    向上心もなく、無難な人生を
    生きようとしているのでしょう。

    そうすることで、結果への
    プレッシャーや恐怖から逃れられ、
    楽になることができるからです。

     

    結果ばかりを求め、結果だけを
    要求すると、最終的にこのような
    タイプの人間が出来上がります。

    しかし、このようなタイプの人では
    当然結果を出すことができませんし、
    組織やチームとしても機能しなく
    なっていきます。

    そこでさらに結果を出させるために
    プレッシャーをかけていこうと
    するのですが、当然それでやる気が
    出るはずがありません。

     

    わたしは常々、結果を求めると
    結果は出ないということを
    言っています。

    これを結果エントリーと呼びますが、
    これは何も結果が大事ではない、
    結果を出さなくていいという
    意味ではありません。

    結果を強く望むからこそ、
    まず結果よりも心を大事に
    しましょう、

    心づくり、自分づくりの上に
    結果というのは得られるものだ
    ということを言っています。

     

    結果だけを重視し、
    結果にばかりこだわり、
    結果しか見ていないと、
    人はどんどん病んでいくのです。

    ロボットではなく、
    人は心を持っているのですから、
    これは仕方のないことです。

    ですので、もっと心を
    大事にしていきましょう。

     

    だた目標を達成する
    だけじゃなく、望んだ状態で
    充実感を感じながら目標を
    達成したいと思うなら、

    なおのこと心を大事にする
    心エントリーな生き方を
    選択しましょう。

    目に見える結果だけでは、
    人は幸福感や満足感を
    感じることができないのですから。

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