ついに、感情が視覚化される

    投稿日:2014-03-11投稿者:

    幸福を感じているときの
    体温の分布って想像できますか?

    何となくイメージですが、
    全身が暖かく包まれているような
    感じがしませんか?

     

    じゃあ逆に全身が冷えきっているとき、
    体温が全身から奪われているようなときの感情って、
    どんなものだと覆いますか?

    憎しみ?
    嫉妬?
    怒りでしょうか?
    (怒りは熱そうですね…)

     

    こんな感情と体温の関係を
    視覚化しようと試みたのが、
    フィンランド・アールト大学の
    生物医学チームです。

    人間の各感情が体のどこで感じられるか
    それをヒートマップで視覚化した
    「Bodily maps of emotions」を
    全米科学アカデミーに発表しました。

     

    この実験では、人種の異なる人たちを
    701 人集めて、映画や物語などを
    見たときの感情を、体のどの部分で
    感じているのかということを
    視覚化することに成功しています。

    平常心の状態を 0 として、
    例えば恥ずかしいときは、
    顔から胸の辺り(特に顔が)
    熱くなっているという感じです。

     

    この結果によると、幸福を感じているときは、
    全身が暖かく反応しているのが分かります。

    頭から足先まで
    くまなく反応しているのです。

    まさにフローな状態ですね。

    愛を感じているときは、
    膝より上が反応していて、
    足は変化しないのに対して、
    幸福感は足まで全てで感じています。

    本当に “満たされている” ということが
    はっきりと分かります。

     

    それでは逆に全身が冷めきっているのは、
    どのような感情かというと、それは
    デプレッションでした。

    つまり酷く落ち込んでいる時、
    意気消沈している時というわけです。

    もう本当に真っ青です。

    辻先生も、ノンフローが極限まで言った状態を
    デプレッションと表現していますが、
    まさにノンフローだと幸福とは
    真逆の感情になってしまうわけですね。

     

    この実験結果が示唆しているのは、
    感情は決して脳だけで感じているわけではなく、
    体の色々な部分で感じている、ということです。

    そしてそれは、体の各器官が感情を引き起こす
    トリガーになりうる可能性があるというわけです。

     

    これを見て思い出したのは、
    態度を選択するというライフスキルです。

    態度を選択することで、自分の心の状態を
    フローに持っていく事ができるスキルです。

    例えば笑顔でいるとか、
    深呼吸をするというのが、
    このライフスキルです。

     

    感情のトリガーは体の
    あちこちにあるわけだから、
    体の使い方、つまり態度を
    自分で意識するようにすれば、

    自分の感じている感情を
    フローに傾けることが
    できるというわけですね!

     

    いよいよ科学の領域も、
    心の状態に深く踏み込んできています。

    でも、大事なことは実際にあなたが
    “体感として” 変化を感じていることです。

    態度を選択して、フローになればそれで良し!
    という感じではないですか?

    だって、実際にあなたに充実感や満足感、
    幸福感をもたらしてくれるのは、
    このような実験結果ではなく、
    あなた自身の体感なのですから。

     

    ― フローマインド事務局

     

     

    P.S.
    理屈や根拠も大事ですが、
    もっと自分の感覚に素直になって
    充実感や幸福感を感じられるように
    なっていきたくありませんか・・・?

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