その5分が、その後を変える

    投稿日:2014-10-06投稿者:

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    私は産業医として、企業の
    メンタルトレーニングを行っています。

    ある企業の会議へオブザーバーとして
    出席した時のことです。

    わたしはその会議の様子を
    観察していました。

    会議には報告会のような
    情報のシェアを目的としたものも
    ありますが、その会議は違いました。

    参加者から意見やアイデアをもらい、
    既存の事業の改善策を模索するためのものでした。

    会議の参加者も各部門のトップの人たち。
    その会社の方向性を決める会議といっても
    過言ではありません。

     

    しかし、実際のところその会議は
    全くと言っていい程機能していませんでした。

    活発な意見交換などなく、
    みなが行き詰まっていて
    暗く険しい表情をしています。

    そのような状態だったので、
    わたしはタイムアウトを取り、
    少し流れを変えるための方法を取り入れました。

    その目的は、もちろん、
    会議の参加者に少しでもフローに
    なってもらうことです。

    どう見てもみなノンフローで、
    パフォーマンスが低かったので、
    少しでもフローへ傾かせ、
    参加者一人一人のパフォーマンスを
    高める必要があると感じたのです。

     

    心をフローに傾けるには、
    ライフスキルが必要です。

    本当なら普段からライフスキルを
    鍛えて頂き、いざというときにも、
    心をフローへ持って行ける基礎を
    培って頂きたいところですが、

    その時は、すぐにでも変化を起こせる
    簡単なライフスキルを試しました。

    ライフスキルは色々とありますが、
    私は「好きな食べ物を考えてください」
    と指示しました。

    怪訝そうな顔をしている方も
    多かったのですが、今度は
    その好きな食べ物を周りの人と
    シェアしあってもらいます。

    好きな食べ物の話を
    ほんの数分してもらうのです。

     

    すると不思議なことに、
    その後の会議のパフォーマンスは
    確実に上がります。

    意見交換が活発になり、
    生産的な時間を過ごせるのです。

    まさにライフスキルによって
    心にフロー化が起こったのです。

    フロー化によって、集中力や
    想像力が高まったのです。

     

    好きな食べ物の話をする時間が
    もったえないと思う人も多いのですが、
    考えてみてください。

    ノンフローなままだらだらと会議を続けるのと、
    5分でもいいので心を整えてから会議を再開するのと、
    どちらが本当に生産的でしょうか?

    わたしは後者です。

    何事もまずは心を整えてから行動しなければ、
    真に高いパフォーマンスは発揮できないのです。

    まずは心を整えましょう。

    ライフスキルを働かせて、
    心にフローな風を吹かせましょう。

     

     

    P.S.
    心を整えてから、行動すれば、
    今まで以上の結果を得ることができます。
    その方法がこちらです……

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